はじめに
スピーカーはどれ1つとして同じ音は存在せず、それぞれ個性を持っていてとても面白いものです。
DYNAUDIO EMIT10は人間の感性を大切にしていて、自然で滑らかな音でとても聞きやすくなっています。
個人的にはB&W607S3と似ているところがあるように思えるのですが、女性ボーカルがより妖艶で湿度を感じさせる趣のあるような音に感じます。
(画像はB&W607S2AEです。)
ソナスファベール ルミナ1と比較すると
ルミナ1は、EMIT10と対照的で乾いた空気を感じさせる音です。
音に軽さを感じさせ明るい雰囲気とカラッとした空気感を持っています。
ルミナ1は、湿度で表現するとカラカラという印象です。それに対してEMIT10もB&W607S3も適度に潤った空気を感じさせ息づかいまで美しいという感じです。
ルミナ1が最も乾燥した音で、つぎにB&W607S3、最も潤っているのがEMIT10と言う順になるのではないかと思います。
EMIT10の音は、滑らかさの中に聞きやすく優しい雰囲気を持っています。
寸法と仕様
EMIT10は、ウーファーが14cmで幅170ミリ、奥行き272ミリ、高さ290ミリで扱いやすいサイズのブックシェルフスピーカーです。
ルミナ1、B&W607S3よりもウーファーサイズが大きく、量感のある音を聞かせてくれます。
値段は143,000円とコストパフォーマンスも高く、解像度と音の雰囲気がバランス良くなっています。
端子は、シングルとなっておりバイワイヤリングには対応していません。
B&W607S3とはどんなスピーカー?
比較対象として出てきたB&W607S3は、EMIT10と似た傾向のスピーカーで、女性ボーカルの妖艶さも表現でき、音の繋がりがスムースで得意とされています。
適度な湿り気を持った音は、リアリティを感じさせるスピーカーです。
私はB&W607S2AEを所有していますが、ウエットで妖艶な感じは607S3の方が上と感じています。とても魅力的なスピーカーです。
まとめ
DYNAUDIO EMIT10は、どんな曲でも迫力がありながら妖艶さも表現できるスピーカーです。
色々と比較すれば分かると思いますが、解像度も雰囲気も兼ね備えて価格もまあまあです。
大きさもブックシェルフ型で、ほどよい大きさでまとまっています。
ライバルのルミナ1、B&W607S3よりも大きなウーファーを持ち、量感ある音を奏でてくれます。
音の繋がりもスムースで非常に聞きやすく、人間の感性に優しい音です。
どんな分野の音楽も綺麗に鳴らしてしまい、数あるスピーカーの中でも目を見張る音ではないかと思います。